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振袖をさらに彩る!帯揚げ・帯締め・帯留めの魅力をご紹介!

公開日:2022/09/15  


振袖には華やかな色使いでさまざまな模様が描かれています。振袖だけでもとても美しいものですが、振袖に見合う小物を選ぶことでさらにその魅力が引き立ちます。しかし、普段着る機会の少ない振袖にはどのような小物を合わせればよいのか悩んでしまうこともあるでしょう。この記事では振袖を彩る帯周りの和装小物について紹介します。

帯揚げの魅力

帯揚げは帯結びをする際に使用する帯枕とその紐を隠すための長方形の布です。帯の上辺を飾り、着物と帯の間から帯揚げが見えることで帯全体を引き締め、美しく見せてくれます。色や素材にはさまざまなものがあるので、着物や帯の色と合わせて好みのものを選びましょう。

帯揚げの種類

帯揚げの種類はたくさんあり、素材の特徴により使用する場面が異なります。結婚式や式典といったフォーマルな場では、なめらかで光沢のある綸子(りんず)が使われ、色も金糸や銀糸が使われた上品なものが使用されます。色味は白か薄いものがよいでしょう。

一方普段使いの着物には、縮緬(ちりめん)や部分絞りが用いられます。カジュアルな場では濃い色や着物と帯に合う差し色が使用されることもあります。

帯揚げの結び方

帯揚げの結び方は2種類あります。まずひとつめが本結びで、帯揚げを体の前側でひとつ結びにして帯の中にしまう結び方です。結び目が膨らんでしまって帯の中にしまいづらいなど、慣れないうちは難しい結び方ですが、礼装から普段着までどのような場面でも使える基本の結び方です。

ふたつめが一文字結びです。3分の1の幅に折った帯揚げを帯と着物の段差に重ねる結び方で、結び目が出ないためすっきりとした印象になります。また正面から見て帯揚げが見える面積が広いので、帯揚げの色がよくわかり華やかな印象になります。

帯締めの魅力

帯締めは帯を結んだあと、帯全体が崩れないように上から締めるための紐です。女性用の着物にのみ使用され、紐の色や形で着姿全体の雰囲気が変わります。着物姿のコーディネートを決めるひとつでもあるので、着物の格や季節に合う帯締めを選べば、着物のおしゃれが一層楽しくなるでしょう。

帯締めの種類

帯締めには丸くげと組紐があります。丸くげは細い棒状の綿を布で包み、紐の形になるように縫い留めたものです。組紐は糸と糸を組み合わせて紐状にしたもので、現代ではこの組紐が多く使用されます。組紐の中にも、平らな組み方や丸い組み方など紐の組み方には何通りもあり、職人はそれぞれの組み方に合わせた組み台という道具を使用して1本の帯締めを仕上げていきます。

帯締めの結び方

帯締めの基本の結び方は本結びです。体の後ろを通した帯紐を体の前で両手で持ち、両側を交差させて結びます。帯締めは帯をとめる役割をもつ紐なので、ゆるまないように引き締めながら結びます。カジュアルな場には普段使いの着物に四葉結びやリボン結びを合わせるなど、遊び心のある結び方もよいでしょう。着物の格やイメージに合わせて結びを変えてみるのも帯締めの楽しみのひとつです。

帯留めの魅力

帯留めは帯締めと合わせて使う装飾品です。装飾品なので着物を着るときに必ず用意しなくてはならないものではありません。しかし帯留めを使うことで、帯周りが華やかになるだけでなく、季節感や個性を表現できて自分らしい着物の着こなしになります。

帯留めの歴史

帯留めはもともと、帯締めの両端が落ちてこないように金具の表と裏で挟んで留める道具として使用されていました。1867年(明治9年)の廃刀令で、それまで刀を作ってきた職人たちの職がなくなったことにより、刀装具の技術が帯留めに生かされるようになり、デザイン性の高い帯留めが生まれました。その後西洋のドレスやジュエリーの文化が流入し、着物にも豪華な帯留めが用いられるようになりました。

帯留めの種類

通常、帯留めにはモチーフの裏側に2本の金具がついており、その金具の中に帯紐を通して使います。宝石などの高級な石が使われたものから気軽に購入できるガラス製のものまで、素材やモチーフもさまざまで、季節や場面に合わせて自由に選べるのが帯留めの魅力です。洋装のブローチを帯留めとして使い、カジュアルな着こなしを楽しむことも可能です。

振袖には帯揚げ・帯締め・帯留めのどれがおすすめ?

振袖は未婚女性の第一礼装です。格の高い着物のひとつなので、帯周りの小物にもこだわりたいものです。どのようなものを合わせるとよいのでしょうか。

総絞りの帯揚げ

振袖に合わせる帯揚げとしてよく用いられるのが総絞りのものです。ふんわりとした厚みとボリュームがあり、華やかな印象を与えるため、格の高い振袖に引けを取りません。帯揚げの華やかさをしっかり見せられるよう、通常の礼装に比べて面積を広くとって着付けます。

華やかな帯締め

振袖に結ぶ帯は普段の着物より幅が広いものが多いため、帯締めも幅の広い平組みのものを合わせるとまとまりがよく豪華になります。花飾りやパールのついた帯締めもあり、結び方も大きなハートの形などのデザイン性の高いものにすると遠くからでもぱっと目を引きます。

大きいサイズの帯留め

振袖用の帯締めはもともと豪華で幅も広く、はじめから装飾性が高いため、伝統的な振袖の着付けでは帯留めは用いられません。しかし近年では振袖用に作られたおしゃれな帯留めもあり、振袖に帯留めを合わせることもあります。華やかな振袖に負けないよう、大き目でボリュームがあるものや縁起物のモチーフを選ぶとよいでしょう。

まとめ

帯揚げ・帯締め・帯留めは、実用的なだけでなく、着物の美しさをより一層引き立ててくれる和装小物です。晴れの日に着る振袖には華やかな飾りのついたものがよく合います。素材や色、柄にこだわって選び、振袖のおしゃれをよりいっそう楽しみましょう。

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